僕は配送業を甘く見ていた。
これが配送業を行うにあたって最近思うことです。
元々塗装工事を行う施工店として事業をしていましたが、その時に「新しく働きたい」と仲間から声がかかっても職人の性質上、最初は技術がないので給与が低くなったり職人は嫌だという子が多くなっていました。そんなことを打破するために、入社後即戦力として働ける配送業に参入する事に決めました。
実際に参入してみると、建設業同様に『長時間労働・多重下請け構造・難易度の高い事業許可』と様々な事で壁に打ち当たり、僕は配送業を甘く見ていたんだと実感しました。
会社としては、今流行の軽配送や無許可での配送を行えば簡単に参入でき、より儲かりますが、どうせやるならしっかりと許可を取得し、外注を使い回すよりも社会保険の元に全員をしようと心に決めました。
配送業とは何を運んでいるのか?
単なる荷物か、家電か。
企業は作ったものを、お客様は必要なものを、ひいてはブランドは企業イメージを。
それはすなわち、それぞれの幸せを運んでいるものと考えます。
社会への存在意義として、一配送員と考えずに本当に運んでいるものを自覚して幸せの環を広げていきます。
僕たちを含め世の中の認識では各地点から各地点へと荷物を運ぶだけが配送員と考えるのが一般的です。
ただ、僕たちが幸せを運ぶために実現するべき姿はそうではありません。
理想は、見るだけで立ち寄った店で店員さんと盛り上がりつい洋服を買ってしまったり、料理がミシュラン級というわけではないが毎日通ってしまうような大将のあたたかさがある居酒屋のような配達員。
お客様には僕たちで商品を選んでもらい、荷主からは配達の指名をされ、僕たちが運ぶだけでブランドイメージが向上し、また次もお願いしたいとそれぞれの皆んなに思ってもらえるような配送員を究極の理想としています。
会社コンセプト同様、GA Logistics でのコンセプトもこの言葉
ミッション・ヴィジョンを達成するにあたり、社会生活や仕事の全ては結局どこ
まで行っても「人と人」ということ。
社長と従業員、お客様、社員同士、取引先。
対面はもちろん、SNSやオンラインが発達して意識が薄れつつある全ての仕事やコミュニケーションは人と人のやりとりであることを自覚し、尊敬と思いやりの心を持って仕事や問題解決に努める。